『プリズン・サークル』上映会&坂上香さん講演会 来場者アンケート
2024. 08. 31 『プリズン・サークル』上映会&坂上香さん講演会
アンケートにいただいたご感想をまとめました。
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*映画の内容について*
・集中して観ることができ、すごく考えさせられた
・子育ての大事さを知ることができた
・長さを感じさせないドキュメンタリー 希望を感じさせるラストがよかった 自分が加害者にならないでいられるのは、周りの環境のおかげに過ぎないと感じた
・受刑者の心の葛藤がリアルに伝わってきた
・とてもしんどい内容だったが、自分と向き合うために話す相手を選びたいと思った
・TCプログラムがよく練られている このような人間関係を少しでも身近に作りたい
・刑務所に入らなくても、TCのような経験ができたら救われる人が多くなるのでは
・今の刑務所の実情やリアルな声、講演会も併せて知ることができた、希望ややるべきことが見えた気がした
・家庭環境など、加害者も心の問題を抱えている 塀の中と外の繋がりは大切 プログラム付きの復帰施設、受け入れてもらえる場は必要 自分の良心を育ててくれたのは親だったと思えばすべてにありがとうと言える
・自分、相手、周りすべてにものすごい影響があるんだと気づかされた
・とても大切なテーマであると同時に、観ながら重い気持ちになってきた 一言では表現できない いつでも誰でも陥り得る可能性がある危機、紙一重だと思った
・受刑者の方のまじめさ、生い立ちなどが心に残っている 重くて貴重な映画
・鑑賞中なのに受刑者の発表を聞いて思わず拍手しそうになったので、終わったあとの拍手に納得だった 冒頭の食事風景、受刑者4万人のうちTC参加40人に言葉を失う 様々な思い、境遇のベクトルが他人ごとではないと思った
・午前の部に参加したが、時間があれば午後の部でもう一度観たいと思った パートIIも作ってほしい
・自分に向き合う重要さ 一人では生きていけない、伴走してくれる人が必要 自分の正義が他の正義でない時もある(白と黒だけではない多様な人生)
・4万人の受刑者のうち、たった40人しかTCを受けられないというシステムの偏りに、社会は本気で更生を考えていないのか…と改めて感じる
・微力だが、社会が子どもたちを育てることが必要、昔はそうだったと思える
・学校現場で出会ってきた子どもたちの困り感や不安、不信、どうしてよいかわからない保護者の顔が思い出された
・自分の幼少期を思い出し、しっかり感情を出そうと思った
・椅子を使ったワークでの「そっちにいる方が罪悪感を持たないですむと思う」という言葉が印象的
・幼少期のできごと、家庭環境、母になる人には大事な時期だと考えること、手のかかる時期の相談できる場などが必要と感じた
・子どもも大人も、自分のことを話し、相手のことを聞く場の必要性を感じた
・TCがすごいと思った
・もっと人の話を聴くようにして、助けを求めやすいようにして生きたいと思った
・対話する場の重要性をより深く感じた
・ズシリと重いものを手渡された感じ
・受刑者の方々、出演者の方をほめたい
・TCが全刑務所・少年院で行われるようになるとよいと思う。NHKのニュースで、オープンダイアローグを取り入れた対話プログラムが紹介されていたが、受刑者1名に対し刑務官が5~6名で、報道用のグループだったのかもしれないが、あれは対話ではなかった。すべての刑務官にこの映画を観てほしい。たくさんの子どもと大人がこのTCを経験できたら、自分にも人にも優しくなれるように思う
・刑務所以外にも、こういうTCみたいな場があればよい
・とても重かった 不幸な子ども時代の話をきくのがつらかった
・受刑者が語る感情の中には、自分も経験・体験したことがある感情が多々あった
・向き合う場、内/外で支えたり支えられたりする場がもっとあった方がよいと感じた
・言える場があること、そのために聴く姿勢をもつ人がいること、それは尊く、とても大切だと改めて思った
・親のあり方、暴力の連鎖に怯えている子どもさんのことを思った
・罪を犯し、最後に顔を出された方の勇気、生きていくんだという決意を感じた
・罪を犯すしかなかった、その時他に選択肢がなかった、そんな生い立ちだったんだなと思う 生きている意味を改めて考えさせられた
・映画を「撮影してもらってよかった」と語った方が、握手をしたいという気になられたことが印象的だった
・せっかく出所して働こうとする人に、除染の仕事、それもやくざの中に入れる、でもそういう人しか声をかけないというところも現実なのか
・人の心の中を人に話すことで、自分自身が楽になり、前向きになれる 社会に出た時にどれだけの人が受け入れられるかが大事
・映画がないと、こういった現実に触れる機会はない 戦争や暴力を生み出す要因を考える切っ掛けになる 監督や作品を制作する方々を支えていければと思う
・岡山少年院や広島の児童施設に勉強しに行ったことがあるが、職業訓練もいいが、更生のサポートができる場が必要だと感じたのを思い出した 罪を犯した人もそうでない人も平等にサンクチュアリーが必要だと感じました
・文章では伝わりにくい、入所者の葛藤などが伝わり、もう一度本を読み返してみようと思った
・映画を観ている人と観ていない人とが合同だったので、監督との質疑応答や交流やわかちあいの時間が少なかったのが少し残念でした。
・黄色のポスターが目について、とても目立っていて良かったです。
・映画、公演内容、ワークショップ、どれも色々と考えさせられ貴重な経験となりました。
・それが全てではないとしても、子どもの時の経験が将来・人格形成に大きく影響すること。当たり前ですが加害者も1人の人間であることをすごく感じました。
・私の知らない社会の実情でした。ですが、対話されている方々の心情は、私にもある感情でした。もっと社会が違いを受け入れあえ、生きやすい和が広がるといいなと思いました。
・今回の会場、映画に集中することができてよかったです。遊びたい子どもたちのスペースが別棟だったのも、気持ちを切り替えられてよかったのかなと感じました。
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*ミニ・ワークショップ付き講演会について*
・坂上さんの実体験もあり、話がスッと入ってきた もっと聴いていたかった 初めましての方との話も最初は緊張したけれど、とても楽しかった 参加して良かった
・人見知りなのでワークショップはパスしたいと思っていたが、4人で話したのがとても良かった 講演会もワークショップも時間が足りないくらい良かった
・グループワークで、新しい人たちと交流できた
・ワークショップも併せて参加したことで、「感盲」という新しい言葉に出会えたり、様々な背景を知ること、その後を考えることの大切さに改めて気づけたりした
・ワークショップは別が良かった
・ワークショップの内容による不安がある
・ワークショップで、改めて自身の事をわかる事。他者を理解する事の大切さを考えるきっかけとなった。
・ミニワークショップは主旨が解らず不消化でした。ほかの方が話されているときに口を挟まないというのは、結構我慢の時間でした。何時もなら絶対喋っているだろうなぁと心の中で苦笑していました。
・観るだけでなくワークショップも含めた鑑賞会がよかったです。
・ワークショップで話ができたこと、自分のことを考えることができたことがよかったです。
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*今後上映してほしい作品*
・『ライファーズ』
・『トークバック』
・『夢みる小学校』
・『夢みる校長先生』
・『うまれる』
・『こどもかいぎ』
・『かみさまとのやくそく』
・『ガイアシンフォニー』
・『さとにきたらええやん』
・『グッドウィルハンティング』
・『サイモン・バーチ』
・『精神病のない社会』
・『人生、ここにあり!』
・『カミングアウトジャーニー』
・『杜人』
・『自由な学校』
・『くじらびと』
・『屋根の上に吹く風は』
・『14歳の栞』
・『精神』
・『アディクトをまちながら』
・『ぼけますからよろしくお願いします』
・『いただきます』
・まほろばスタジオの映画
・『ミニオン』(小学生のご来場者様)
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本当に、色とりどりのご感想、どうもありがとうございました。
コメントのひとつひとつを、じっくり噛みしめながら読ませていただきました。
自分は知ることがないと思っていた刑務所、理解できないと思っていた犯罪者の感情…
しかし、その感情の多くは、私たちにも覚えのあるものだったのではないでしょうか。
高くそびえる塀の中と外は、大きく隔てられているように見えて、実は紙一枚ほどの違いしかないのかもしれません。
なぜ、彼らはそこにいるのか、いなければならなかったのか。
そこに思いを馳せる人がひとりでも増えれば、この世の中も少しずつ生きやすくなっていくのかもしれません。
深い学びの場を共有してくださった来場者の皆様、すばらしい映画と講演を届けてくださった坂上監督に、改めて感謝申し上げます。
そして、会場にはいらっしゃらなくても、この企画に興味をもち、声援をくださった皆様。
そして当日、子どもの見守りや手話通訳、受付、片付けなどなど、随所で支えてくれたボランティアスタッフの皆様。
宣伝に協力してくれたお店や、友人たち。皆さんのお力がなければ、この企画は成立しませんでした。関わってくださったすべての方々に、感謝の思いを込めて。
ともに自主上映の会