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『プリズン・サークル』上映会&坂上香さん講演会 感想シェア会を開催しました

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 9/8(日)、『プリズン・サークル』上映会&坂上香さん講演会の感想シェア会を開催しました。 急な開催のご案内ではありましたが、スタッフ含め12名でじっくりと対話を進めることができました。 まずは全員で大きな輪になり、自己紹介と参加した理由、そして、今の気分をカラーカードで表現するアクティビティをやってみました。 こちらのアクティビティは、坂上さんの著書『根っからの悪人っているの?』の巻末にある「サンクチュアリをつくろう」(中級編:トーキングサークル)で紹介されているものです。(本文でもカラーを選ぶシーンが描かれています。) 一枚だけ選ぶ人、いくつかのグラデーションで選ぶ人などさまざま。その人の一側面が垣間見えます。 その後、4人ずつ3つのサークルに分かれ、印象に残っているシーンやトピックについて語り合いました。互いに聞き合い、伝え合う対話の時間は、それぞれのグループ内で深まり、40分という時間はあっという間に過ぎていきました。 ここで話されたことはこの場限り、外に持ち出さないというお約束のもと、具体的にどのような話がなされたかはお伝えできませんが、とても有意義で豊かな時間を過ごすことができました。 最後に、改めて今の気持ちをカラーカードで表現し、感想シェア会は終了しました。 今回、対話会を継続して開催してほしいとの声も参加者の方からいただきました。 この場だけでなく、さまざまな地域で「否定されずに自分の考えを聞いてもらえる場所」があることは、誰にとっても大切なことだと思います。 互いに相手を尊重して向き合える場づくりが広がっていきますように。 ・・・・・ ともに自主上映の会では、今後も「映画鑑賞+対話」のスタイルで、地域の皆さんと「ともに生きる」を考えていきたいと思っています。 また、次回企画でお会いできることを願って。

『プリズン・サークル』上映会&坂上香さん講演会 来場者アンケート

2024. 08. 31  『プリズン・サークル』上映会&坂上香さん講演会    アンケートにいただいたご感想をまとめました。 --------------------------- *映画の内容について* ・集中して観ることができ、すごく考えさせられた ・子育ての大事さを知ることができた ・長さを感じさせないドキュメンタリー 希望を感じさせるラストがよかった 自分が加害者にならないでいられるのは、周りの環境のおかげに過ぎないと感じた ・受刑者の心の葛藤がリアルに伝わってきた ・とてもしんどい内容だったが、自分と向き合うために話す相手を選びたいと思った ・ TC プログラムがよく練られている このような人間関係を少しでも身近に作りたい ・刑務所に入らなくても、 TC のような経験ができたら救われる人が多くなるのでは ・今の刑務所の実情やリアルな声、講演会も併せて知ることができた、希望ややるべきことが見えた気がした ・家庭環境など、加害者も心の問題を抱えている 塀の中と外の繋がりは大切 プログラム付きの復帰施設、受け入れてもらえる場は必要 自分の良心を育ててくれたのは親だったと思えばすべてにありがとうと言える ・自分、相手、周りすべてにものすごい影響があるんだと気づかされた ・とても大切なテーマであると同時に、観ながら重い気持ちになってきた 一言では表現できない いつでも誰でも陥り得る可能性がある危機、紙一重だと思った ・受刑者の方のまじめさ、生い立ちなどが心に残っている 重くて貴重な映画 ・鑑賞中なのに受刑者の発表を聞いて思わず拍手しそうになったので、終わったあとの拍手に納得だった 冒頭の食事風景、受刑者 4 万人のうち TC 参加 40 人に言葉を失う 様々な思い、境遇のベクトルが他人ごとではないと思った ・午前の部に参加したが、時間があれば午後の部でもう一度観たいと思った パート II も作ってほしい ・自分に向き合う重要さ 一人では生きていけない、伴走してくれる人が必要 自分の正義が他の正義でない時もある(白と黒だけではない多様な人生) ・ 4 万人の受刑者のうち、たった 40 人しか TC を受けられないというシステムの偏りに、社会は本気で更生を考えていないのか … と改めて感じ

『プリズン・サークル』上映会&坂上香さん講演会 開催報告

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 【ご来場者数:集計結果】 午前上映会 124名 講演会 158名 午後上映会 86名 累計ご来場人数 368名 過去最大級の台風が日本を縦断し、開催自体が危ぶまれた今回の上映会。 台風の進路が読めず、中止か決行か、ぎりぎりまで悩んで決めた開催でした。 ひょっとするとオンライン開催になるかも?不安いっぱいで準備を進める中、温かい言葉をかけてくださる方がたくさんいらっしゃり…その言葉の数々に本当に救われました。 祈りが通じたのか、飛行機は無事に空を飛び、坂上監督、福山へ到着。映画製作の背景、ご自身の生い立ちなど、様々なお話をしていただきました。 ワークショップでは、4人ずつのグループになり、テーマに沿って話しました。簡単なようでいて、意外と悩む質問も。自分のことなのに、聞かれるまで考えたことがなかったな…そう感じた方も多かったのではないでしょうか。 そして、人の話を真剣に聴く、自分の話をしっかり聴いてもらう、意外とやっていないのだな、と感じられた方もいらっしゃったかもしれません。 もっと、私たちの日常に、当たり前に対話を取り入れていきたいですね。 今回、映画について話し合う時間は取れなかったので、別途【感想シェア会】を企画しました。ワークショップに参加して、もっと対話をしてみたくなった方、ぜひこちらにいらしてください。 映画の感想や、ご自身のことなど、自由に話し合いたいと思います。どうぞお気軽にご参加ください。 お子さま同伴も大歓迎です。 (同室内にキッズスペースを設けます) ===【感想シェア会】=== 日時:9/8(日) 10:00〜11:30 会場:沼隈サンパル教室3(2階)    福山市沼隈町草深1890−4 *ホール向かいの建物 参加費無料 *準備の都合上、事前にご予約いただけると助かります お申込み: 参加申込みフォーム→  bit.ly/3WTGHuW *メールのお申込みもOK→  tomonijouei@gmail.com

【お知らせ】8月31日は予定通り開催します

  台風が近づいていますが、31日は予定どおり上映会&講演会を開催いたします。 午前中は悪天候が予想されています。 くれぐれもお気をつけてお越しください。 ※交通事情等で来場が難しい場合は、ご一報ください

『プリズン・サークル』/坂上香さん講演会 【感想シェア会】のお知らせ

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  【感想シェア会、開催します!】 ともに自主上映の会で、 2024年8月31日に開催する 『プリズン・サークル』上映会 および 監督・坂上香さん講演会 この映画や講演会の感想を参加者の皆さんでシェアする 「感想シェア会」を開催することにしました。 当日はゆっくり語り合う時間を取れませんが、 きっと、皆さんの中には たくさんの想いが溢れているかと思います。 そんな皆さんのさまざまな想い、考え、気づき、願いを 参加される皆さんで共有しませんか? お子さまも同伴できます。 お気軽にお越しくださいませ。 (参加人数把握のため、事前にお申込みをお願いします) 皆さんのご参加をお待ちしております! ・・・・・・・・・・・・ 『プリズン・サークル』/坂上香さん講演会 【感想シェア会】 日時:9月8日(日) 10:00〜11:30 会場:沼隈サンパル 教室3(2F)     福山市沼隈町草深1890−4 参加費:無料(こども同伴可) 参加申込みフォーム→  bit.ly/3WTGHuW *メールのお申込みもOK→  tomonijouei@gmail.com

『プリズン・サークル』関連情報

関 連書籍のご紹介です。 『 プリズン・サークル』 坂上香 著 / 2022年 / 岩波書店 https://www.iwanami.co.jp/book/b600988.html 『根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだ (シリーズ「あいだで考える」)』 坂上香 著 / 2023年 /  創元社 https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4759 上映会の企画の準備をする時に見つけた記事をいくつか紹介します。 映画の内容も出てくるので、もし全く事前情報無しで『プリズン・サークル』をご覧になりたい方は、観賞後にご覧ください。 Hanako Web: “あなたが悪い”のその先へ。受刑者の再生物語から学ぶ、自分の感情との向き合い方 https://hanako.tokyo/sustainable/406878/#heading-1 マガジン9: 坂上香さんに聞いた:刑務所での「対話」がもたらす、罪の意識と責任の自覚 https://maga9.jp/200122-3/

『プリズン・サークル』を観て思ったこと

ともに自主上映の会の柳です。一人でも多くの方に見ていただきたいと思い、『プリズン・サークル』の私なりの魅力をお伝えしたいと思います。 この作品を知り、どこかぼんやりと自分の中に存在していた「対話」に関する知識が、だんだんとその輪郭を感じ取れるような感覚が出てきました。 暴力に頼らない問題解決力を身につけたいとずっと考えてきましたが、対話にはその力があるだけではなく、対話をする相手を通して、自分だけでは辿り着けない考え方や、相手そして自分のあまり気づいていなかった部分を知ることができる、そんな可能性をこの映画から受け取りました。 残酷な事件の加害者に関する報道があると、その報道を見た人から加害者に対する厳しい意見、重い刑罰を望む声が出てきます。 そこでふと、自分も加害者になるかもしれないことに気がつきました。 注意が足りず車の運転中に歩行者を傷つけてしまうかもしれない。メンテナンス不足で自宅の何かが落下し、そこに偶然通りかかった人を怪我させてしまうかもしれない。気軽に関わった仕事が、犯罪に関わるものだったかもしれない。 そうなった時、加害者に対してどんな社会であって欲しいか。 安心して過ごせる社会ってどんな社会だろうか。 子どもの頃、親の貯金箱からお金を取ってスーパーに置かれていたジャンケンゲーム機に全て使ってしまったり、親戚の家に預けられた時は従姉妹の持ち物とわかっているのにシールやレターセットを持って帰ってしまったことがあります。 これらのことは今思い出すとすごく苦しくなります。普段は忘れて日常を過ごしていますが、何かをきっかけに過去を振り返るたびに思い出してしまい、重たい気持ちになります。 けれどその当時は、苦しくなることも気が重たくなることもなく、なっていたとしても気がついてはいませんでした。 ではなぜ何年もたった今、気持ちの重たさを感じるようになったのか。それは、人と関わり合い、社会の中で様々な体験をして、家庭の中だけでは育たなかったであろうたくさんの感情が育まれたからだと思っています。 これを打っていて思い出したのが、高校に入学したてのある日のことです。その日私は母と一緒に靴屋さんに行って買ってもらったおしゃれなスニーカーを履いて行きました。その靴は、自転車通学のことを考えて、動きやすくてシンプルなデザインのもの、と母と一緒にこだわって選んだスニーカーでし